目次
埼玉県川口市の女性の統合失調症による障害基礎年金の受給例
結果
障害基礎年金2級決定
年金額 780,100円
ご相談
埼玉県川口市の男性からお嬢さんのことでご相談のお電話をいただきました。
お話を伺ったところ、1年ほど前に統合失調症で2ヶ月ほど入院していたとのことでした。
現在は、自室に引きこもっている状態で障害年金の手続きが出来ると聞き、途中までご自身で手続きを行ったものの自分で行うことが難しかったため手続きの代行を依頼したいとのことでした。
初めて病院を受診した日のことを伺ったところ、現在から3年ほど前に現在受診している病院を受診したとのことでした。このことから詳細のお話を伺うためご面談を実施することとしました。
ご面談
川口市内の職場近くのファミリーレストランでお父様とお話を伺うこととなりました。
発病から現在までの様子を伺ったところ、高校一年生までは成績は普通で通常の生活を送っていたとのことでした。
高校二年生のときに「心と体が離れる感じがする。」と言い、また被害妄想等の症状があり学校に行きたがらなくなり、家に引きこもるようになったとのことでした。
その後高校三年生の時に通学が困難となり退学したとのことでした。
このため、最寄りの病院を初めて受診したとのことでした。
受診したものの待合室で待つことも困難な病状で統合失調症と診断されました。
この頃より日常生活で引きこもり状態となり、また意味不明なこと言うようになりました。
また、病識がないために父親が薬の管理を行い服用させているような状態でその後自殺未遂を起こしたため、医師の勧めにより入院したとのことでした。
退院後、現在も自室に引きこもっており薬の管理は継続して父親が行っており、昼夜が逆転し独り言をいうことが多いとのことでした。
4人家族で皆さんご病気がちのようでご面談時も大変お困りのようでした。
このことからできるだけお手続きは弊所で行いお父様のご負担が軽くなるようにつとめました。
診断書に関しては、すでに病院に依頼済みで完成次第弊所にて内容を確認することとなりました。
また住民票などの必要書類に関してはご面談場所の近くに市役所の出張所があったため、その日のうちに揃えることができました。
手続きのポイント
本件ではご自身でお手続きを始めたものの手続きが難しかったため、弊所に依頼をいただいたケースでした。
ご家族にもお仕事があるため、障害年金の手続きを行うことが時間的にも労力的にも難しい場合があります。
この場合には専門家である社会保険労務士にご依頼いただくことも一つの方法であると思います。
本件の場合では手続きが途中まで中断していたため、ご面談から障害年金の決定まで短期間で行うことが可能となりました。
初診日が高校生の時であったため、二十歳前傷病の障害基礎年金として障害基礎年金2級の決定を受けることができました。
つい最近まで医師の勧めにより入院しており病状が大変重かったため今後、1級に額改定請求が行える可能性もある旨をお伝えしました。
額改定請求は前回の請求から1年経過した後に病状が悪化してしまった場合、新たに診断書を提出することで上位の等級の障害年金に変更する手続きのことをいいます。
また、障害年金を受給するためには初診日の特定、保険料の納付要件、病状の三つの要件を満たす必要があります。
そのうち病状については、ご病気で入院中の場合或いは入退院を繰り返している場合には、障害年金の受給の可能性が高まります。
また入院していない場合でも医師に入院を勧められているような場合には、障害年金の受給の可能性があります。
さらに、長期間入院している場合で病状が重い場合には、障害基礎年金1級(障害厚生年金1級)に該当する場合もあります。